男どもの会話。
「よお、諒」 「ああ、カツキ」 「最近、水嶋と会ってないみたいだけど」 「ああ、ふられた」 「そう。俺も」 「そうなのか?」 「勢いで告った」 「俺は雰囲気で」 「そうなんだ」 「ちょっと、怖い」 「俺も怖い」 「拒絶されたらと思うと」 「それはいい。想に泣かれる方が怖い」 「……つわものだなおまえ」 「そうか?」
novel
2005 11 03